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◆主と共に生きる◆信徒の証し

NO.078  2018.12.23

■鄭 敬珍

 

私は毎年の1月、韓国釜山で行われる「二つの翼国際カンファレンス」に日本側の通訳・案内の奉仕者として参加しています。3日間のカンファレンスに参加することで一年がはじまると言えるぐらい、私にとっては特別な恵みの時間でした。しかし、2018年の1月には博士論文の提出直後ということもあり、韓国で腎盂腎炎を起こし入院することになってしまいました。西田先生をはじめ教会の家族が多く来ているのに、何もできない自分がとても情けなく思えました。幸い、カンファレンス初日の奉仕はできたので、次回は絶対元気な姿で奉仕しようと思いながら日本に帰ってきました。毎年、当たり前のように与えられた時間だったので、今回できなくても「次がある」とどこか甘く考えていたのかもしれません。
帰国後、私は東京の小さな大学で特任講師として働くことになりました。新任教員の私にはすべてがはじめてのことで、目まぐるしく一週間、一か月が過ぎていきました。そんな中、2019年のカンファレンスの日程が知らされ、セルのメンバーをはじめ多くの方々が参加することが分かりました。
次回は2019年の1月21日(月)から23日(水)の日程なのですが、あいにく大学の授業期間と時期が重なっていました。行くためには休講をするしかなく、そのためには大学の教務課長及び上からの正式な許可が必要になりました。いろいろな思いが私の心を駆け巡りました。
なぜなら、教務課長に正直に言ったところではたしてキリスト教の集会を理解してもらえるのだろうか、変に誤解されて逆に自分の評価が下がるのではないか、うまい言い訳をつけて休講したほうがいいのかなど…「恐れ」があったからです。
しかし、「神様のことで絶対に嘘はつきたくない」と思っていたので、セルのみんなに思いを打ち明け、祈ってもらいました。その時も「神様に委ねて正攻法でいこう!」と励まされ、背中を押してもらいました。その翌日、教務課長に事情を話しました。最初の返事は、本来不許可な事案だけれども、正式な依頼書と理由書を出してもらえたら上にかけてみる。しかし、できない可能性も多いとのことでした。西田先生のご協力のもと、書類をまとめ提出し、結果を待つ日々でした。不思議に書類を出した日、通読表の聖書箇所からこのようなみ言葉が与えられました。
わたしは、あなたの行ないを知っている。見よ。わたしは、だれも閉じることのできない門を、あなたの前に開いておいた。なぜなら、あなたには少しばかりの力があって、わたしのことばを守り、わたしの名を否まなかったからである。(ヨハネの黙示録3:8)
本当にこの通りだ!と思えました。私には小さな勇気しかないけれども、主の名を否まないことを神様はきっと喜んでくださっているという確信が与えられました。最終的に「休講を承諾する」という返信をもらいました。言葉で言い表せない程の感謝と、神様を信頼しすべてを明け渡す時、リアルに答えてくださることを体験しました。私一人だったら、悶々とした気持ちばかりでまだ一歩を踏み出してないかもしれません。同じ心で祈ってくださったセルのみなさん、そして、いつも導いてくださる西田先生に心より感謝いたします。また、奉仕できる祝福を許してくださった神様にすべての栄光を帰します。
ハレルヤ!(鄭 敬珍)

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