閉じる
現代に生きる新約

No.523  2018.08.26

 ■ルカの福音書  8/26/2018

 

あなたがたに言うが、その夜、同じ寝台でふたりの人が寝ていると、ひとりは取られ、他のひとりは残されます。
女がふたりいっしょに臼をひいていると、ひとりは取られ、他のひとりは残されます。」
弟子たちは答えて言った。「主よ。どこでですか。」
主は言われた。「死体のある所、そこに、はげたかも集まります。」
(ルカの福音書17:34-37)

 

世の終わりに起こる厳しい現実が記されています。二人が寝ていると一人は取られ一人は残され、臼をひいている二人の内、一人は取られ一人は残される。というのです。取られるとは、再臨のキリストと共に天に引き上げられることを意味し、残されるとはこの地上に取り残されることを意味いたします。
 一緒にいるから一緒に天に引き上げられるというのではありません。その基準はキリストにある信仰に生きているかどうかで決まるのです。
 神を信じず、おのれの罪と執着に縛られていると結局滅びゆくこの地上に残されてしまうことになるのです。
 この現実を知った私たちがすべきことは、福音を伝えるということです。世の終わりの近いことを警告しながら、悔い改めを勧め、神を信じるように宣教するのです。それが私たちに与えられている使命なのです。
 弟子たちは、どこでそんなことが起こるのかとイエスに尋ねましたが、
「死体のある所、そこに、はげたかも集まります。」と言われました。これは、死体のある所にはげたかが自ずと集まることは周知の事ですが、同様に神を信じない人たちに、地上に取り残されてしまうという厳しい現実が起こることを示唆されたのです。
 今私たちは終末が近づいてきていることを自覚しながら、同時に猶予期間に生きていることを認識したいと思います。一人でも共に天の御国に入ることができるように、福音を伝える役割を担っていることを自覚しましょう。 私たちの家族が残されることがないように、友が残されることがないように、神の福音を宣べ伝えることが急務なのです。

閉じる