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◆主と共に生きる◆信徒の証し

NO.423 2025.08.10

黙想エッセイ

 

イエス様の生き方の原則は、一言で言うと「ピースメイカー」(平和をつくる者) です。イエス様は山上の説教で「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです」(マタ 5:9) と教えられました。平和をつくる者として生きるとき、その報酬として神の子どもとなるのではなく、神の子どもであるからこそ、平和をつくりながら生きるのです。平和をつくる者とは、平和愛好家とは異なります。平和愛好家は、苦しいこの世から逃げる世捨て人にも、政治的独裁者にもなり得ます。しかし、平和をつくる者はみんなが本当に住みやすい世をつくるために努力する人です。
そのために苦難や脅威のど真ん中を通過し、平和をつくり出していく人です。
平和をつくることの本当の意味は、政治的なものではなく霊的なものです。平和をつくるには、健全な精神、心、考え、習慣、行動が伴わなければなりませんが、全人格的に健全な生き方は、神様との交わりによって備わってくるからです。平和をつくる者は、完全に平和な世をつくる力が自分にないことを認めます。神様だけが完全な平和の世をおつくりになることができます。平和は人間の属性ではなく、神様の属性だからです。完全な平和の人生を成就されたイエス・キリストに従うとき、私たちは平和をつくる者として生きることがでるのです。

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