2023.09.17
「勝利をのぞみ(We Shall overcome)」
神から生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。世に勝つ者とはだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。(Ⅰヨハネ5:4-5)

「勝利をのぞみ」(讃美歌471)という賛美歌があります。黒人霊歌としても知られている曲です。
その歌詞は以下の通りです。
1.勝利をのぞみ 勇んで進もう、大地踏みしめて。ああ、その日を信じて われらは進もう。
2.恐れをすてて 勇んで進もう、闇に満ちた今日も。ああ、その日を信じて われらは進もう。
3.手をたずさえて 歩もう共に、勝利のときまで。ああ、その日を信じて われらは進もう。
4.平和と自由 主はいつの日か、与えてくださる。ああ、その日を信じて われらはすすもう。
この讃美歌は英語では「We shall overcome」という題でよく知られています。特にアメリカ公民権運動に命を捧げたマルチン・ルサー・キング牧師が1963年、歴史に残るワシントン大行進の際に参加者が大合唱をした歌でも知られています。その日、ワシントン広場に集まった20万人の大衆に向かい『I have a dream 』で始まる歴史的な演説を行いましたが、その中で彼は『We shall overcome』と何度も力を込めて人々に語り掛けました。そしてその祈りと運動は国を動かすことになって行ったのです。
勝利をのぞんで前進する。それこそが信仰者の姿です。「世に勝つ者とはだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。」とあります。キリストを信じる者は世に勝つ勝利者であることを心にしっかりと止めましょう。闇の力サタンは、私たちの過去を持ち出して来て、私たちを攻め立てます。「何が勝利者か。お前がやってきた結果は敗北そのものではないか。」そんな言葉に捕らわれていると、神を信じて勝利者だと言われていることが、何か遠い言葉のように聞こえてしまいます。サタンは私たちを神様から引き離し、敗北意識を植え付け、失望落胆させるのが狙いなのです。
それに打ち勝つには神の約束の言葉を握り、その約束を告白しつづけることです。「神から生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。」とあります。また、「あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」(ヨハネ福音書 16:33)とも宣言されています。この神様の約束を握りましょう。この世にあっては様々な患難があるのです。しかし、「私はすでに世に勝ったのです。」とイエス様は宣言されています。ですから、私たちに「勇敢でありなさい。」と励ましておられるのです。
勇敢であるとは、マイナスの言葉を手放し、自分は勝利者であることを宣言し、それを選びとることです。最初は様々な葛藤が頭の中を去来するでしょう。マイナスとプラスの思いとの綱引きもあるかもしれません。しかし、信仰によって、神のことばに従うことを選び取っていくのです。
心のネガティブな思いを神様にささげ手放し、神様の方向に心を向けて、行動し始めていきましょう。今のところにとどまっていても新しい流れは生まれて来ません。一歩踏み出して教会の礼拝に参加してみましょう。思い切って信仰の友に祈りを依頼してみましょう。あなたの枠から信仰の恵みの中に踏み出していこうではありませんか。勝利はすでにあなたのものです。