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2018.06.10

「縦軸を強めよう」

 

何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。
(ピリピ2:3)

 

聞いた話です。二組の夫婦がいました。一組の夫婦は中年の夫婦でした。彼らはいつも喧嘩が絶えず言い争いばかり。隣には若い夫婦が住んでいました。しかも夫の両親とも同居し、子供もいるのに喧嘩をしないのです。
中年の夫婦は隣の家族が喧嘩をしないのを不思議に思って訊ねました。「喧嘩をしない秘訣はあるんですか?」 すると「そうですね。しいて言えば私たちはみんな足りないことですかね。」という答えが返ってきました。どういう意味ですか?するとご主人が『例えば、私がテーブルのコップをひっかけて落としてしまい、そのコップを蹴ってしまい、私が、「ごめん。落として蹴ってしまった。」というと、妻が「ごめんなさい。私が悪いんです。私が片付けなかったから」。すると母が「いいや、私が悪いんですよ。私が気づいていたのに、片付けなかったから」 だから喧嘩にならないんです。』
考えさせられるエピソードです。どうしても私たちは自己防衛に走ります。なかなかごめんなさいと言えず、こうなったのはあの人が悪い。この人が悪い。私だけが悪くない。つい、周りのせいにしてしまいます。しかし、自分が悪い、足りないと思うと、人を責めることはありません。
しかし、勘違いしてはいけないのは、自分を責めなさいと言っているのではありません。素直にごめんなさいと言えるのは、自分を防御する必要がないし、間違いによって自分を評価しないでよいという心があるからです。どうせ悪いのは私ですよ。というひがみがあるとそうはいきません。悪いのは自分だけではないと思ってしまうのです。
どうすればそのような負のスパイラルから抜け出すことができるのでしょうか。それは、「縦軸を強める」ことです。縦軸とは神様と私の関係のことです。「Being」(存在)を強めると言ってもよいかもしれません。
反対に横軸中心(すなわち他者との比較や自分の行いや行動)で自分を評価する生き方(「Doing(行いや行動、見える結果などで評価する)をしているとどうしても右に左に揺れてしまい、自分を保つために自己防衛に走ることになってしまいます。劣等感と優越感を行き来することになります。
あなたと神様との関係を強化しましょう。それは聖書の言葉と祈り、神との交わりによって可能なのです。神様はあなたに何と言われているのでしょうか。神はあなたを他者と比較して評価はされません。あなたは神の前に高価で尊いのです。神の作品であり、あなたを大切に思っておられるのです。この神との関係が強められると、自分という存在がぶれなくなります。人との比較や自分の行動や結果で自分を評価しなくて済むからです。間違っていたら、素直にごめんなさいと言えるのです。そのことで自分の評価が下がることはないからです。
どうか今日の礼拝であなたと神様との絆をしっかりと強めてください。「何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。」(ピリピ2:3)このような謙虚なへりくだった心はあなたと神様の愛の豊かな関係から流れ出てくる生き方なのです。それはとても自然で麗しい生き方なのです。そこには平和と愛が醸し出されてくるようになるのです。

 

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