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2018.12.02

「神の計画で上書きしよう」   ルカの福音書1章1-4節    西田育生牧師

 

このルカの福音書は医者であるルカという人が書いたものです。今日はこのルカの福音書の執筆事情について考えていきたいと思います。私たちは古い生き方をしているといろいろな意味で悪影響を受けてしまいます。イエス・キリストがこの世に来た目的は、そのような私たちを救いに導きキリストにある人生に上書きをするためです。私たちは、キリストによって新しい人生に作り変えられる必要があるのです。
 ルカはステパノという人の人生を作り変えました。ルカの福音書とは、まさにこの人に向けて書かれた手紙なのです。他の聖書箇所でも、「テオピロよ。私は前の書で、イエスが行ない始め、教え始められたすべてのことについて書き、お選びになった使徒たちに聖霊によって命じてから、天に上げられた日のことにまで及びました。」(使途1:1-2)とあります。これら2つの書き出しから、テオピロに福音を伝えたいというルカの熱い思いが伝わってきます。さらに「それによって、すでに教えを受けられた事がらが正確な事実であることを、よくわかっていただきたいと存じます。」(ルカ1:4)とまで言っています。このことから、ルカはテオピロただ一人のためにこの福音書を書いたということが伝わってきます。これほどの意識で伝道を行っていければなんと素晴らしいことでしょうか。このクリスマスの時期は絶好のチャンスです。なぜイエスがこの世に生まれてきたのかということを聖書から知っていただきたいと思います。
 では、ルカはこの福音書をどう書いたのでしょうか。「私も、すべてのことを初めから綿密に調べておりますから、あなたのために、順序を立てて書いて差し上げるのがよいと思います。尊敬するテオピロ殿。」(ルカ1:3)とは、他ならぬテオピロに宛てた手紙です。単なる思い付きではなく、綿密に調査した上で、順序立ててこの福音書を書き上げたのです。私たちが信じているイエス・キリストは歴史上に実在した人物であり、この事実に立脚して与えられている信仰であるということを覚えたいと思います。その辺りをルカはイエスの誕生について緻密に順序立てて説明しました。その目的はテオピロの人生がキリストにあって見直され、もう一度考え直してほしいという願いがあったからです。
 転じて、私たちはどうでしょうか。神の御計画や神の御心で自分の人生を見ることができるでしょうか。そういった意味で自分の人生を見直した聖書上の有名な人物はパウロです。彼はかつてクリスチャンを迫害した人でした。ところが、突然光に打たれ、地に倒れてしまい、しばらくの間、目が見えなくなりました。そこでイエスと出会ったのです。そこで初めて救われ古い考え方から上書きされていったのです。そして彼はキリストの福音を伝える伝道者として変えられていったのです。そのような彼は「ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。…しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです。」(Ⅰコリント5:1)という言葉を残しています。彼は、キリストによって人生が上書きされ、人生をやり直すことができたのです。
 多くの人は、過去の失敗に囚われ自分の人生を諦めてしまいます。しかし、「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(Ⅱコリント5:17)とあるように、私たちの人生はキリストによって新しいものに作り変えることができるのです。このクリスマスはそのように言うことのできる時にしていただきたいと思います。
私たちはせっかくイエスと出会ったのですから、今までの古い生き方を消去して、キリストにある新しい人生に上書きされていくものとなっていきましょう。


≪分かち合いのために≫

  1. ルカがテオピロに福音を伝えたように、あなたの周りにキリストを伝えたい人はいませんか。
  2. 聖書を通して神の計画をどのように知りましたか。
  3. 自分の人生は神の手の中でどのように導かれていると思いますか。

 

 今日の暗唱聖句

 

 「ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。
そして、私に対するこの神の恵みは、むだにはならず、私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。
しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです。」
(Ⅰコリント15:1)

 

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