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 ■ルカの福音書 5/24/2020

 

イエスは祈り終わって立ち上がり、弟子たちのところに来て見ると、彼らは悲しみの果てに、眠り込んでしまっていた。それで、彼らに言われた。「なぜ、眠っているのか。起きて、誘惑に陥らないように祈っていなさい。」(ルカ福音書22:45-46)

 

イエスが祈り終えて弟子たちのところに来てみると、弟子たちは眠り込んでいました。聖書は「悲しみの果てに、眠り込んで」とあります。彼らは決して怠けて眠り込んでいしまっていたのではありません。イエスの身に何か大きな危機的なことが起こるのではないかということは弟子たちも感じ取っていました。彼らは抗うことができない危機に直面し、言い知れない不安と恐れ、悲しみの中にあったと言えるのです。
しかし、それなのに眠り込んでしまったのです。他の福音書には「心は熱していても、肉体は弱いのです。」とイエスが言われたことを記しています。悲しみが深いと一睡もできないではないかと思いますが、そうではないのです。悲しみの深さと肉体的疲れが合わさると眠りこけてしまうということが起こってくるのです。悲しみを必要以上に受けると精神的にも大きなダメージを受けるので、その防衛反応ともいえるかもしれません。それほど弟子たちは混乱していたと言えるのです。
そればかりではありません。恐れや不安、悲しみに支配されると、私たちの心や霊は影響を受け弱ってしまうのです。いわば霊が眠ってしまっている状態になってしまうと言えるでしょう。
私たちはどうでしょうか。現実の悲しみやつらさ、不安、恐れの支配の中に入ってしまうと、私たちの霊性も影響を受けてはいないでしょうか。神様の救いや助け、恵みや祝福が信じられない。絶望と失望に支配され、絶えずおびえ、出口の見えない負のスパイラルに落ち込んでしまうのです。
イエスは「起きて、誘惑に陥らないように祈っていなさい。」と言われました。恐れや不安の状況を乗り越えるには、日頃から神様との交わりの中に導かれることが肝要なのです。神様との親しい交わりを継続して参りましょう。

 

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