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 ■ルカの福音書  1/7/2018

 

しかし、我に返ったとき彼は、こう言った。
『父のところには、パンのあり余っている雇い人が大ぜいいるではないか。
それなのに、私はここで、飢え死にしそうだ。
立って、父のところに行って、こう言おう。
「お父さん。私は天に対して罪を犯し、またあなたの前に罪を犯しました。
もう私は、あなたの子と呼ばれる資格はありません。雇い人のひとりにしてください。」』
(ルカ15:17-19)

 

大飢饉の中で食べるにも困り果てていた時、彼は我に返ったのでした。今までの自分は、見栄を張り、自分を大きく見せようとしたり、背伸びをしていたのです。その時は本当の自分を知ることはなかったのです。しかし彼に臨んだ試練は、彼を本当の自分に立ち返らせたのでした。自分が今どういうところに立っているのか。どういう状況にあるのか、わかっているようでわかっていなかったのです。
彼は自分が神に対して、父に対して罪を犯していたのだという事実に気づかされます。神に立ち返るためには自分の犯した罪の認識がなければ立ち返ることはできません。今まで彼は自分が罪を犯しているという認識すらなかったのです。自分のしていることを正当化し、自己中心の生き方に執着していました。
しかし、試練は彼に素直な心を取り戻させました。本当の自分に目覚めさせたのです。彼は一大決心をします。それは父のところに帰ることでした。
彼にとってこの決断は相当の勇気がいることでした。大見栄を切って家を出てきたのです。なんといわれるか想像もできたことでしょう。彼自身も、もう息子と呼ばれる資格さえない。そう思ったのです。
しかし、どうなろうと、父に、神に謝罪をしよう。そしてかなうなら、雇人の一人にしてもらおう。そこまで彼は覚悟を決めて帰っていくのです。
これが彼の悔い改めでした。条件付きではないのです。どのようなことが待ち受けていようとそれを受け止め、やり直そう。父が出す提案にはどんなことでも従っていこう。そう腹を決めると、心が晴れてきました。彼の思いを心に留めたいと思います。

 

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