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 ■使徒の働き 3/31/2024

 

「皆さん、どうしてこんなことをするのですか。私たちもあなたがたと同じ人間です。そして、あなたがたがこのような空しいことから離れて、天と地と海、またそれらの中のすべてのものを造られた生ける神に立ち返るように、福音を宣べ伝えているのです。 …こう言って二人は、群衆が自分たちにいけにえを献げるのを、かろうじてやめさせた。(使徒14:15、18)

 

リステラの町で、生まれつき歩いたことのなかった男性がパウロの祈りによって歩けるようになりました。群衆は『神々が人間の姿をとって、私たちのところにお下りになった』と言って、バルナバとパウロを彼らの神々の名で呼び、二人を祭り上げようとして大きな創造にまで発展していきました。神殿の祭司たちまで出てきて、パウロたちの前でいけにえを捧げようとしたのです。
 パウロは必死になって彼らの行為を止めに入ります。「皆さん、どうしてこんなことをするのですか。私たちもあなたがたと同じ人間です。そして、あなたがたがこのような空しいことから離れて、天と地と海、またそれらの中のすべてのものを造られた生ける神に立ち返るように、福音を宣べ伝えているのです。」と叫ぶのでした。
 パウロは自分たちは二つのことを明確にします。一つは自分たちはここにいる人たちと同じ人間であること。二つ目は自分たちは宗教的に盲目になっている人たちに真の神に立ち返るように福音を伝えているという目的を持っていることでした。
 人は何か霊的体験をしたり、奇跡が起こったりすると、その人を祭り上げる傾向があります。また力ある働きをした人自身も、自分自身に何らかの力があるかのように錯覚したり、高ぶったり、神に栄光を帰するのではなく、自分たちの栄光に変えてしまうことが良く起こるのです。これは大きな誘惑ともなるのです。しかし、パウロたちは自分たちは人間であり、神の僕てあることをはっきりとさせます。
また、パウロの宣教は人々に、空しい混乱した偶像信仰から離れて、天地宇宙を創造された神に立ち返るように福音を伝えていることを明言するのでした。
 パウロの懸命な訴えによって彼らはパウロたちを祭り上げることをやめるのでした。私たちも自分たちは神に用いられる人に過ぎないこと明確にいたしましょう。またウロ同様、人々を天地を創造された神、私たちの罪を救いために来られたイエスキリストを伝えることにあることを明確にしたいと思います。 この二つのぶれない信仰の立ち位置が大切なのです。